mailbbs@bird-research.jp

日本各地の調査地

私たちはボランティアを募り全国を隅々まで調査しています。現時点で9割の調査が終了していますが,まだ,調査できていないコースの多い地域(北海道,東北,九州)もあります。調査をお手伝いいただける方,ぜひ上の「参加者登録」ボタンよりご登録ください。また,現地調査の済んだ場所でもアンケートにより,情報を補完していく必要がありますので,これ以外の地域の方もぜひ,ご協力をお願いいたします。地図をさわると,地方別のもうすこし大きな地図を見ることができます。


 調査の実施や登録の進んでいない地域
 都道府県  未調査  調査者未定   都道府県  未調査  調査者未定   都道府県  未調査  調査者未定
 北海道 10 0 長崎県 0 0 愛知県 0 0
 鹿児島県 0 0 福島県 0 0 京都府 2 1
 青森県 0 0 鳥取県 0 0 広島県 0 0
 秋田県 0 0 長野県 0 0 高知県 0 0
 宮崎県 0 0 兵庫県 0 0 徳島県 0 0
 沖縄県 3 2 静岡県 1 1 東京都 0 0
 群馬県 0 0 茨城県 3 0 熊本県 1 0
 山形県 0 0 岡山県 4 0 島根県 0 0
 福岡県 0 0 大阪府 0 0 愛媛県 0 0
 岩手県 0 0 奈良県 0 0 滋賀県 1 0
 新潟県 0 0 埼玉県 0 0
 富山県 0 0 千葉県 0 0



赤く示されているのが,調査者が決まっていないコースです。もし,調査可能なコースがあれば,コースをクリックいただき,それで表示されるウインドウのなかのURL(スクロースしないと見えないかもしれません)のところにある「調査地登録」を押してください。そうすると調査者登録のフォームが立ち上がりますので,そこから調査登録をお願いします。

全国鳥類繁殖分布調査の調査方法

 調査方法には現地調査とアンケート調査、文献調査があります

 調査日程 2016年〜2020年の4月から8月の間
 調査対象種 日本に生息している鳥類すべて

 調査マニュアル  調査用紙

現地調査

 2016年から2020年のあいだに1回の調査を行ないます。過去に調査した約3kmの調査コースを約1〜2時間かけて歩き、調査コースで確認された種と数、繁殖の可能性について記録します。調査コースの左右50mの範囲内およびそれより遠くで確認された鳥を分けて数えます。また調査コース内に2点設定された定点で30分の定点調査を行います。
 調査用紙には・確認できた鳥の種類 ・個体数 ・繁殖の可能性に関する行動(さえずり、ディスプレイ行動、偽傷行動など。このページの最後の一覧表をご覧ください)・周辺の植生や地形 を記入して頂きます。 


 
地図上の赤い線(赤がみにくい場合は青になっている場合もあります)が調査コース、001-002P1と001-002P2が定点調査地です。定点P1,P2は調査コースの開始と終了地点が多いですが,違う場合もあります。
 
 <実際の調査手順>
 ・定点P1地点で30分間止まり、確認できた鳥を記録する(定点調査1回目)
 ・地図上の赤い線をP1からP2の方向へ端まで歩き、記録をする(ルートセンサス)
 ・定点P2地点で30分間止まり、P1と同じ調査をする(定点調査2回目)
 ・ルートセンサスを再開。終点で調査終了
 ・調査時間外、コース外で見られた鳥について記録する    

 
注)地図にはPの定点名が記載されていないことがありますが,P1があってP2がない場合は,名前のない定点はP2と判断下さい。また,前回の調査コースを記録してあった地図が精度の低い5万分の1地形図だったため,調査コースが道からずれていたりすることがあります。実際に調査できるコースで調査ください。その他不明点があればお問い合わせください。

任意定点調査

指定した調査コース以外に,調査した方が良い場所がある場合は,任意で定点調査を行なってください。調査方法は,現地調査の定点と同じです。


アンケート調査

現地調査を補うために、調査の行き帰り、普段のバードウォッチングなどをもとに各地の鳥の繁殖状況を記録します。
夜行性の鳥の情報収集をしたい方にはICレコーダの貸出をしています。ご希望の方は事務局までご連絡ください
 ICレコーダ調査のマニュアル

   

文献調査

文献情報をアンケートと同様に記録します。野鳥の会での記録や論文などに載った繁殖記録をまとめます。

繁殖ランク


繁殖可能性の基準

ランク
繁殖可能性の基準
A
繁殖を確認した
B
繁殖の確認はできなかったが、繁殖の可能性がある
C
生息を確認したが、繁殖の可能性は、何ともいえない
D
姿・声を確認したが、繁殖の可能性は、おそらくない
E
生息は確認できなかったが、環境から推測して、繁殖期における生息が考えられる

観察事項の判定基準

観察事項
観察コード 
ランク
成鳥について
成鳥が巣あるいは巣のあるらしい所にくり返し出入りしている
10
A
成鳥が抱卵又は抱雛している。あるいはしているようだ
11
成鳥が巣のあるらしい所にとびこむと同時にヒナの餌をねだる声がきかれた
12
成鳥がヒナのフンを運搬している
13
成鳥が巣のヒナに餌を運搬している
(餌をくわえたまま観察者を警戒し移動する気配のない場合を含む)
14
擬傷をみた
15
その種が営巣し得る環境で繁殖期に、その種のさえずり(キツツキ類のドラミングを含める)を聞いた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
30
B
求愛行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
31
交尾行動をみた。ただし、その鳥が冬鳥、旅鳥かもしれない時は除く
32
威嚇行動、警戒行動により、付近に巣又はヒナの存在が考えられる
33
巣があると思われる所に成鳥が訪れた。ただし、そこが塒(ねぐら)である場合は除く
34
造巣行動(巣穴堀りを含む)を見た
35
成鳥が巣材を運搬している。ただし、明らかに周囲に巣を構えていると思われる場合に限る
36
成鳥がヒナへの餌を運搬しているが、巣が周囲にあるかどうかわからない
37
その種が営巣し得る環境で繁殖期にその種を確認したが、他には繁殖の兆候が認められない。ただし冬鳥または旅鳥は過去にその地方で繁殖の記録があるもの
50
C
繁殖期に鳴き声を確認したが、さえずりかどうかわからない
51
その種の生息を確認したが、その周囲にその種が営巣し得る環境はないと思われる。例)アマツバメ類、ワシタカ類の上空通過を確認したが、その周囲には営巣可能な環境はないと考えられる場合
60
D
冬鳥または旅鳥で、繁殖期に生息がみられたが、過去にその地方で繁殖の記録がないもの
61
巣について
巣立ち後の巣がある。ただし2016 年以降に使用された巣であること
16
A
卵のある巣をみた
17
成鳥がおちついてすわっている巣の近くで、その種が営巣し得る環境でその種の卵殻がみつかった
18
巣を発見したが、卵、ヒナともなく、成鳥がそこに来るのを認めなかった
38
B
ヒナについて
ヒナのいる巣を見た
19
A
ヒナの声をきいた
20
巣からほとんど移動していないと思われる巣立ちビナを見た
21
かなり移動可能と思われる巣立ちビナを見た
39
B
家族群を見た
40
鳥類標識調査等において捕獲した場合
鳥類標識調査等で腹中に卵を触れる雌成鳥を捕獲した
22
A
鳥類標識調査等で顕著な抱卵斑(指標5)を持つ雌成鳥(場合によっては雄成鳥)を、繁殖期間中の異なった時期に複数回捕獲、もしくは同様の指標5の個体を複数捕獲した
23
鳥類標識調査等で幼綿羽が残る、もしくは全身が幼羽の状態で、第一回冬羽への換羽がまだ始まっていない個体を捕獲した
24
鳥類標識調査等で顕著な抱卵斑(指標5)を持つ雌成鳥(場合によっては雄成鳥)を1羽のみ、1回だけ捕獲した
41
B
鳥類標識調査等で巣材をくわえた成鳥を捕獲した、もしくは捕獲個体の近くに明らかに巣材と思われるものがあった
42
鳥類標識調査等で第一回冬羽へ換羽中の幼鳥を捕獲した
43
鳥類標識調査等で総排泄腔の顕著な突出を見せる雄成鳥を捕獲した
52
C


調査用紙

  ○ 現地調査の調査用紙
  ○ 任意定点の調査用紙
  ○ アンケート調査の調査用紙
  ○ アンケート調査用の観察コード

↑ PAGE TOP